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ごっこめし#8/RICE on STAGE『ラブ米』~Rice will come again~

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「ごっこめし」とは、作品から妄想した料理をごっこ遊びのように作って食べる企画です。

フード・テキスト・写真:土谷朋子(citron works)

新米学生からのご挨拶「太巻き祭り寿司」

上段左から 桜の木、おいなりさん、ハート
中段 ラブ、米
下段  四海巻き

あなたの推し米はなんですか
推し米とは自分のイチ推しのお米のこと。
日々お米が主食として育ってきた生来のグルメなわけだから思い出せるだけでもお米の種類は沢山あるはず。
その中からこれ!といった一品種を見つける喜び。味わってみてはいかがだろうか。

RICE on STAGE「ラブ米」では今日も様々なお米たちが、トップハーベスターを目指し
精米精度に磨きをかけており
彼らが目指すのは穀物たちが自身の美味しさを周囲にアピールすることができるハーベストショー。
そこにはお馴染みのお米たちだけではない、穀物留学生、陸稲米に古代米、米のみならずパンや麺、超穀物に合鴨に雀…。

芽吹きのこの時期は心も浮き立つ新しい風が吹き抜け、新学期がはじまる季節だ。
きっと名門穀立稲穂学園にも新入生が入ってくるのではないだろうか。

米の世界は今もベテラン有名品種から様々なブランド米、ウン年かけて開発された新品種まで切磋琢磨が続いている。
さて、そんな中やってくる新米生徒とは?
そんなことを考えながら米のリストを眺める。そんな楽しみ方もアリかも知れない。

例えば、
東日本一の早場米(はやばまい)の産地、千葉県からの平成二十年デビューの新米ルーキー「粒すけ」が入学してきたら、でしゃばらないけどしっかりうまい、どんな料理とも相性バッチリな親しみやすいその特徴を生かし新入生は出身地千葉の郷土料理太巻祭りずしとしてご挨拶。
本来行楽シーズンにはもってこいの祭りずし、溢れるやる気とハートを込めて「ラブのハート」には子供も大好きな魚肉ソーセージと卵焼き、「米」の一文字には祭りずしには欠かせない干瓢とたくわん、味噌生姜をアクセントに。
春らしく桜田麩で作った「桜の木」と梅酢でかわいく色付けた「ハート」。農耕を司る神様こと稲荷神へ奉納するお供物である「おいなりさん」。こちらは食感も面白いたくわんと白胡麻入り。
四隅のすじで四方の海の意味の波紋を表して、海に囲まれた千葉らしい柄の「四海巻き」は、きゅうりにかにかま、卵焼きでサラダ巻きのような食べやすさ。
加えて天下・世の中という意味もあるとのこと。そこに込められたのは一体どんな意味だろう。共に世の中に広くお米を。という意味かトップハーベスターを狙って駆け上がるという意気込みか。

いつの日かは海外からの留学生だってやって来るかもしれない。
未だ知らないお米の品種だってまだまだある。来年になれば秋田の新品種サキホコレが入学してくる可能性だって拭えない。

さあ、グルメの皆さん今一度炊飯器の蓋を開け、ラブをコメて美味しく炊き上がったお米たちを味わおう。

作品名:RICE on STAGE『ラブ米』~Rice will come again~
企画・原作:8million
脚本・演出・作詞:村井 雄(KPR/開幕ペナントレース)
音楽:坂部 剛
上演年:2020
劇場:品川プリンスホテル クラブeX

あらすじ:
米を擬人化したキャラクターが登場するアニメ『ラブ米 -WE LOVE RICE-』を原作とした舞台化シリーズで、パンや麺に押された米の人気を取り戻すため、主人公ひのひかりの呼びかけにより結成された「ラブライス」が、ハーベストショーの練習に励みながら自身が通う穀立稲穂学園に訪れた危機を救う。

雑穀MINDを手に入れ、自他ともに認めるトップハーベスターとなったラブライスは、日々、ハーベストショーの精米精度に磨きをかけていた。そんなある日、関西から伝説の陸稲米「陸稲耕二郎」と穀物留学生「日本晴」「はつしも」が現れ、東西のライス性の違いで対立することに。しかし、お互いに備蓄米あれば憂いなし、と手に手を取り合ったのも束の間、お米に対する憎しみをツモらせた強敵「雀鬼」が襲いかかってくる。ピーチクパーチクと稲穂をすくわれそうになり、東西タッグの”米米フレンズ”の運命にリーチがかかって米ったねのシリーズ第三弾!!