高木充子／プラスチックプール

分類:演劇

作家名:高木充子

作品名:プラスチックプール

上演年:2015

作品概要:日常に潜んだ些細な依存症と共に生きる9人の女性たちを描いた短編集。登場人物は、高校生、大学生、文房具メーカー在庫管理兼営業補助、大型スーパーのベテランレジスタッフ、図書館司書（閉架図書担当）、長距離トラックドライバー、フリーカメラマン、ラブホテル清掃員、ほぼ引きこもりの人。それぞれ、物を溜め込む、嘘ばかりつく、本当のことしか言えない、豆腐ばかり食べる、不倫恋愛に溺れる、逃げ癖がある、ささやかな物を盗む、不毛な関係を解消しない、レシートに宇宙からのメッセージを読み取る、等のやめられない癖がある。古代ギリシャの記憶の女神と9人の娘たちの物語がオーバーラップし、各話が時や場所を超えシームレスに繋がってゆく中で、「私」とは何なのか問い続ける、全ての不完全で不器用な「私」への賛歌。