ぎきょく

はせひろいち/タイタニック・ポーカー
分類:演劇
作家名:はせひろいち
作品名:タイタニック・ポーカー
上演年:2003
作品概要:「沈みゆくタイタニック号の中、娯楽室で最後までポーカーに興じていた数人がいたらしい」「お前書け。俺は無理」と、とある芝居の打ち上げの席で北村想さんから言われ(笑)2年越しで書いた作品。1997年に大ヒットしたジェームズ・キャメロン監督、ディカプリオ主演のアカデミー作品賞受賞ラブストーリーが余りにもつまらなかったことをモチベーションに、もっと以前のモノクロ映画を何本も見て、本や資料も読みあさった分、ちょっと小難しい展開になり、その反動で、ギャンブルネタは盛り込み過ぎ、遊び過ぎな感も。氷山衝突や沈没のシーンを描かず、あくまでワンシチュエーションにこだわり、当時、便利に括られていた「静かな演劇」「関係性の演劇の範疇で、奮闘した記憶がある。現代と当時の時間軸を繋ぎつつ、呪縛の様に、輪廻の様に、そこから逃げられない「車椅子の男」を描いたが、客演のはしぐち氏は本当に舞台上に「飼い殺し」だった。
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