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ぎきょく

村野玲子/アトリエー199X/202X

ぎきょく

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分類:演劇

作家名:村野玲子

作品名:アトリエー199X/202X

上演年:2020

作品概要:202X年。スランプに陥り書けなくなっている劇作家・女1は、執筆再開に至るヒントがないかと、かつて自分が演劇と出会った学生劇団アトリエを訪れる。そこで再会したのは、かつての演劇仲間=男と、若いときの自分の幻影=女2。女1は男の幻影と対話することで、199X年当時、学生だった頃の記憶の世界に誘われる。女2は男に背中を押され、アトリエにまつわる噂を元にして戯曲を書こうとしていた。噂とは、かつて学生劇団華やかなりし頃、政治ではなく演劇で革命を起こそうと劇作家を目指した一人の女学生が、舞台装置の箱に閉じ込められ、そこで台本を書き続け、やがて亡くなったというものだ。女2はリアリティを得るために、自らをも箱に閉じ込めるよう男に頼み込む。その過程を追体験した女1は、かつての情熱を思い起こすと同時に、青春が二度と帰らぬ時間であることを痛感する。女1は新たな人生を歩む決意をすることで、再び執筆の糸口を見出す。

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