ぎきょく

棚瀬美幸/帰りたいうちに
分類:演劇
作家名:棚瀬美幸
作品名:帰りたいうちに
上演年:2001
作品概要:老人性痴呆症のグループホームを舞台にしたこの作品は、シリアスな設定でありつつも、老人たちによる会話はユーモラスでどこか滑稽でもあります。若い役者が老けの演技をせずに、老齢だと明らかにするという演劇手法のもと、記憶の不確かさを描くことにより、世界認識の危うさを浮き彫りにします。大好きな祖母を想って書いた作品です。登場人物たちは記憶の森を彷徨います。忘れることの強さと、記憶のないことを肯定したく、この作品を書きました。「ありがとう。そして、おやすみなさい」
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