ぎきょく

渡山博崇/うつくしい生活
分類:演劇
作家名:渡山博崇
作品名:うつくしい生活
上演年:2018
作品概要:グリム童話に『鼠と小鳥とソーセージ』というお話があります。タイトルの通り、鼠と小鳥とソーセージが出てきて、幸せに暮らしているのです。なぜソーセージが出てくるのかといいますと、それはドイツのお話だから、ドイツの食文化が反映されているのでしょう。日本の昔話だって、臼とか栗とかが登場人物になりますものね。ところで、このソーセージは犬に食われて死にます。鼠も小鳥もロクな結末を迎えません。大体のお伽噺には教訓があって、そのために彼らは不幸な目に合うのです。もうそんなのはいいじゃないか。彼らを教訓から解放し、また幸せに暮らして欲しいと思ったので、僕はその続きを書くことにしました。かくして、鼠と小鳥とソーセージは、何度でも甦り、幸せになるまで暮らし続けるという、おそろしい目に合うことになったのです。
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