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ぎきょく

いづみかほる/星砂たちの詩

ぎきょく

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分類:演劇

作家名:いづみかほる

作品名:星砂たちの詩

上演年:2010

作品概要:東京に住む八十歳になる祖父岩男が元気がない。孫の貴男の計画で赴任中の沖縄に招く。しかし、現地に着いても相変わらずで誰を見ても謝ってばかり。そんななか、貴男夫婦が五歳の息子宏と星砂を探している間、岩男は約六十年前の戦時中にもどる。そこで、乳飲み子を抱えた母親の出来事が起こる。敵に見つからないように声を潜めるガマの中で突然赤ん坊が泣き出す。将校に母子を外に出すように命令され、最初は抵抗するものの、最後まで反抗することが出来ず、岩男は母子をガマの外に押し出す。その直後に敵の銃撃にやられ、あっという間に死んでしまう母親、しかし奇跡的に弾が当たらず助かった赤ん坊が、母親の倒れ伏したその腕の中で激しく泣き出し岩男はとっさに、赤ん坊を強く締め殺してしまう。岩男は、その時の赤ん坊を母親に渡しひたすら謝る。しかし、母親は、死んだ命の魂は、流れ星となって海におち、星砂となって生き続けているのだと伝える。

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