ぎきょく

岩松了/薄い桃色のかたまり
分類:演劇
作家名:岩松了
作品名:薄い桃色のかたまり
上演年:2017
作品概要:未曽有の大震災から6年が経った。住人がいない地域では、動物たちが、とりわけ、イノシシが我がもの顔に人家への出入りを繰り返すという事態になっていた。一時避難を余儀なくされている添田家では、やがて帰還するために、少しずつ家の修復をしようとしていた。集まっているのは復興に尽力するとともに添田家を励ます人たちだ。ある日、添田家の働き頭の長男(学)がイノシシに襲われ怪我を負ったところを復興本社に勤めるハタヤマが救った。学の父・添田良二はハタヤマに感謝の気持ちを伝えようと家に招いたが――。一方で、線路が見える丘の上には、毎日のようにひとりの若い男がやってくる。線路も駅も流されたあの日、男は恋人が乗ってくる列車を見るためにその丘に立っていたのだった。その頃、東京から北へ向かう列車には、恋人を探しに行くミドリが女たちと共に乗り合わせていた――。
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