ぎきょく

四方田直樹/さようならファーストエイジ
分類:演劇
作家名:四方田直樹
作品名:さようならファーストエイジ
上演年:2000
作品概要:医療技術の進歩によって現在の倍ほども人類の寿命がのびたが、その後、悪性のウイルスによって新しく生まれてくる人類の平均寿命が現代の半分ほどになってしまった近未来。人々は元の長命な世代を「ファーストエイジ」、続く短命の世代を「セカンドエイジ」と呼ぶようになった。セカンドエイジのみが人類となるほんのすこし手前の時期。14歳の鷹野萌(たかのきざし)は、鷹野家の本家の三男・鷹野真知の娘で中学三年生。ごく普通のセカンドエイジの少女。セカンドエイジの平均寿命は35歳程度。萌は人生の半ばに差しかかろうとしていた。鷹野家の子供たちは小学校から中学校までの9年間のうちに一度だけ、夏休みを「おばあちゃん」の家で過ごすことが決まりになっている。この年の夏は萌が「おばあちゃん」とすごす番となり、父の元を離れおばあちゃんの家に向かう。この世界におばあちゃんは一人しかいない。おばあちゃんは最後のファーストエイジだ。
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