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ぎきょく

坂手洋二/最後の一人までが全体である

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分類:演劇

作家名:坂手洋二

作品名:最後の一人までが全体である

上演年:2002

作品概要:通常の「劇」の場ではない「丸裸の場所」。これからの二時間余、「共犯」の関係になりうるという可能性を、ぜひとも感じていただきたい。「演劇」は、ある時、最高の実験の場であり、おもちゃ箱である。予定調和の結果よりも、今、自分が問うべき事項を優先する。社会の、共同性の、そして内なる「かせ」と向き合う。演劇は「制度」と渡り合うものだ。そして、私たちを囲い込もうとするものから逸脱すべく、足掻き続ける。今回の内容は、もっと時間が経たなければ書くことがないと思っていた。1970年頃、1987年、現在である2002年という三つの時代。三十年を経巡る物語。あえて振り返り、「現在」を問う契機にするべき「過去」が、「ほんとうに終わってしまったこと」になってしまうのを厭うため、私は急ぐのであろう。鎮魂歌であることは記しておく。さようならを告げるのには時間が掛かる。(初演・当日配布パンフレットより抜粋)

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