ぎきょく

岸田理生/糸地獄
分類:演劇
作家名:岸田理生
作品名:糸地獄
上演年:1984
作品概要:岸田理生の最も代表的な作品で、劇団で何度も再演され、海外公演まで行われ好評を得た作品である。 昼は紡績工場、夜は娼家となる糸屋と、糸屋に続く海の傍の一本道を主な舞台に、少女〈繭〉を中心に展開される。記憶を失い疲弊した〈繭〉は、一本道を歩いて糸屋を訪れ、糸女達が詠む風の詩や身の上話を耳にすることで刺激されて、自分の記憶を取り戻していく。風の中に漂う匂いに導かれて母を探し出し、母を殺し、最後には母たちを背後で操っていた糸屋の主人の追放を行うことで、糸屋の既存の体制を崩していく。
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