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読みもの
2021.04.17
中学校の教員になって10年くらい経った頃だったろうか、先輩に誘われて偶然観た芝居がフォーリーズの「おれたちは天使じゃない」だった。単純なストーリーであるが、生の人間が演じるとこんなに気持ちが膨らみ心が躍るのかと、演劇のダイナミズムに感動したのを覚えている。純粋で素直な少女と三人の泥棒の出会いによるド
2021.04.17
文学座のレパートリーは別役実から始まる不条理劇の系譜がある。名古屋を拠点に活動する劇作家・佃典彦の戯曲を松本祐子が演出した。ヌラクラと優柔不断家に生きてきた息子と、“脱皮”を繰り返して若返っていく父親の物語。老いた父親は認知症のようだったが、その姿が若返るたびに息子は父親がどんなふうに生きてきたかを