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えいぞう

飴屋法水/わたしのすがた

えいぞう

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分野:演劇

                 

上演団体:飴屋法水

作品名:わたしのすがた

上演年:2010

作品概要:にしすがも創造舎の校庭に掘られた穴。そのほとりに立つことからこの作品は始まる。穴がもたらした不安定な感情を抱きつつ,観客は地図を片手に周辺の3つの不動産を巡る。今は住む人もいない場所。だがそこに配置されたオブジェやキリストの最期を描いた「十字架の道行き」から引用したテキストは,「誰か」の気配を強烈に感じさせる。どこかのお妾さんが住んだという「だいだいの家」では庭先に,2階建ての白い「半分の教会」では床下に穴があり,また,観客が壁に機悔を記す鍵のついた小部屋もあった。最終地の「休日診療所」には,各所の穴の中身らしき土の山。暗い部屋で対面するのはベッドの上の火葬された人骨らしきかけら。こうした仕掛けは原罪を思わせもすれば,自分の存在の不確かさや不自由さを感じさせもする。最後の建物の最上階には「さあ家に帰ろう」,外に出たところで渡されたパンフレットにはこうある。「わたしは日本に生まれました。わたしは無宗教,無神論者です」(F/T10:Documentsより転載)

Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載

     

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