
SPAC−静岡県舞台芸術センター/黄金の馬車
分野:演劇
上演団体:SPAC−静岡県舞台芸術センター
作品名:黄金の馬車
上演年:2013
作品概要:「人生は芝居か?芝居こそが人生か?」 ジャン・ルノワールの名作映画に着想を得た,絢爛豪華絵巻! 「わからないわ,舞台でも人生でも,懸命に生きているのに。舞台だとうまくいくのに,人生だと愛するものを壊してしまう。どちらに真実があるの?どこまでが舞台で,どこからが人生?」主人公のカミーラはそう呟く。人生は舞台の上か下か。境目もない現実の世界で,求める幸せはどんな形をしているのだろう?山野を揺るがす打楽器の音色に身を任せるうちに,やがて舞台と客席の境界は曖昧になってくる。見惚れ,聞き入り,魂を沿わせ,万感の思いが入り乱れるラストシーンで,あなたは果たして「どちら側」に立っているのだろうか?絢爛豪華な黄金の馬車の輝きが去った後に残されるのは果たして・・・。 『マハーバーラタ』フランス公演を絶賛の中で終えた宮城聰が, 初夏の野外劇場で,待望の祝祭音楽劇・最新作! 俳優たちがパーカッションを鳴らし,独特のグルーヴ感で会場を包み込むSPACの祝祭音楽劇。既に静岡ではおなじみの光景なのかもしれないが,こんなことができる劇団は世界広しと言えどもここだけである。歌ではない,ダンスでもない,しかし日本人の身体の底に根ざしたリズムとしなやかな所作は間違いなく見るものの心に「非日常」の感動を呼び起こす。古代の森に抱かれた有度山の野外劇場に響く棚川寛子の音楽もますます冴えわたり,本年2月にフランス各地で絶賛を受けた『マハーバーラタ』の系譜に連なる宮城聰の最新作から目が離せない!
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載
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