えいぞう

燐光群/トーキョー裁判1999
分野:演劇
上演団体:燐光群
作品名:トーキョー裁判1999
上演年:1999
作品概要:1987年11月29日 北の海の上空で大韓航空機が爆破された。ソウル・オリンピックを翌年に控えた韓国をはじめ,東アジア各国は騒然となった。 翌年1月15日 韓国国家安全企画部は捜査結果を発表,金正日書記の指示に基づいて行った北朝鮮による爆破テロであると断定した。爆弾をセットしたのは「ハチヤ」と名乗る初老の男と「真由美」を名乗る若い娘。親子のようにも見える二人連れだった。 記者会見では「真由美」こと金賢姫が発言した。北朝鮮で彼女の工作員教育に携わった「李恩恵」が日本から拉致された女性であるという捜査結果も発表された。 1988年4月 燐光群は『トーキョー裁判』を発表する。朝鮮半島の緊迫とは異なった視点から,「戦後」の繁栄を懐疑する擬制の父子のドラマが,嵐の北の海をゆく船上で陪審裁判劇として,間近に迫る「昭和」の終焉を睨みながら,異様な興奮と官能の中でたちあがった。 ───テポドンの襲来とガイドラインに揺れる1999年。 燐光群初期の代表作が,11年の歳月を経て,まったく新しいコンセプトで再構築される。
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載