えいぞう

劇団3○○/花咲く頃の憂鬱
分野:演劇
上演団体:劇団3○○
作品名:花咲く頃の憂鬱
上演年:1983
作品概要:「俺の頭ん中にゃちっちゃな部屋があって,木造モルタルのその古いアパートで 誰かがひっそりと待ってるんだ。そこから俺は出かけたのに違いないが,出かけてもなんだかそこに帰るために出かけてるみたいでね,どこかに踏み込んで「おかえり」なんて声かけられたら,俺,狂うかもしれない。」 地図を売り歩く中年のサラリーマンが迷い込んだ古いアパート。平家なのに中に入ると大きな階段のあるアパートの,その階段から,男の幼い頃の思い出の断片がなだれ込んできた。紙芝居の老人,ケンタウルス,椅子が体に埋め込まれた謎の双子。一人の役者が何役も兼ねながら,男を混乱させていく。そして,そのストーリーは,動物園の猿山の猿たちが演じていた心中ものの劇中劇であったことが分かってくる。過去と現在と未来を繋ぐ渡り廊下を歩く男。もう後戻りは出来なかった。
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載