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読みもの

2021.02.18
谷垣内 和子(日本音楽研究家)/藤本昭子『第17回 藤本昭子演奏会』
藤本昭子は、いま最も注目される地歌箏曲の演奏家である。江戸時代に誕生した地歌箏曲の基本の演奏形式は、箏と三弦(三味線のこと)の弾き歌いである。盲人音楽家が専業としたために、繊細で緻密な表現を発達させた。藤本は、とくに微妙な陰影に富む三弦の響きと広い音域をカバーする艶やかな声の表現に実力を発揮する。
2021.02.18
豊崎 由美(書評家)/東京芸術劇場『マシーン日記』
倫理観の欠如した機械いじりと盗聴が好きなミチオ、弟のミチオが強姦した娘サチコと結婚し、ミチオの足に鎖をつけて幽閉する工場経営者のアキトシ、機械の正確さと緻密さを愛し、ミチオのマシーン1号になりたいと切望する怪力女ケイコ。この異様な三者が、チープでディープな愛憎の泥海でのたくり回る。にもかかわらず、そ
2021.02.18
片山 勝三(スラッシュパイル)/劇団かもめんたる『尾も白くなる冬』
「劇団かもめんたる」は日本一笑える劇団である。 脚本・演出を務める芸人かもめんたる・う大さんのぶったぎる言葉とどこか人を舐めてる思考。 会話がどこかシュールで、いつも笑いの緊張感が張り詰めている感じがとても好きだ。 その笑いは決して物語や世界観を壊すことはない。邪魔することはない。 どの芸人が脚本・