えいぞう

パルコ キューブ/SLAPSTICKS
分野:演劇
上演団体:パルコ キューブ
作品名:SLAPSTICKS
上演年:2003
作品概要:ナイロン100℃初期の作品を,オダギリジョー,古田新太など新たなキャストによりKERA自身の演出でパルコ劇場にて上演。 新聞各紙が煽り立てる,「変態コメディアン,アーバックルの正体」,「ハリウッドの殺人鬼アールバックルを許すな」。 17年後の街を歩きながら,ビリーはデニーに言う。「実を言えば,私も初めのうちは疑っていたのです……」。デニーは少しずつ,ビリーの思い出に興味を抱き初めているようだ。腹を減らした二人は,〈美味い食べもの〉を求めて夜のハリウッドを歩き回る。 再び回想の世界。第一審の裁判を1週間後に控えたアーバックルは,サンフランシスコの留置所で,嘘ばかりを書き立てた新聞記事に絶望している。 撮影所ではそれでも日々の仕事が続けられていた。ビリーは編集室で作業中。何げなく彼女がつけたラジオでは,トーク番組がアーバックルのスキャンダルを扱っていた。相変わらず事件を面白半分にあおるばかりの無責任な内容。だが,スイッチを切ろうとしたビリーは,耳に飛び込んできた声に思わず手を止める。 アリスだ。ビリーは耳を疑う。かつてあんなに恋していた女性が,今ラジオの中で語っているのはアーバックルをさらに不利にする証言だった。 時の隔たりは,二人を残酷な形で再会させる。そして……。
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載