えいぞう

キューブ/相対的浮世絵
分野:演劇
上演団体:キューブ
作品名:相対的浮世絵
上演年:2010
作品概要:行くは天国 帰るは地獄
会社員の岬智朗(袴田吉彦)と教師をしている関(安田顕)は高校からの同級生。人生の曲がり角にさしかかり,世間のしがらみや,ややこしい問題を抱えて行き詰まっていた二人の前に,高校生のときに「事故」で死んだはずの智朗の弟・達朗(平岡祐太)と同級生の遠山(内田滋)が突然現れる。
15年ぶりの奇妙な再会に戸惑う智朗と関。だが二人は,次第に死者であるはずの達朗たうに馴染み,後ろめたさを感じつつも,彼らの「力」を当てにして,現在抱えている悩み事の相談などを持ちかけるようになる。高校時代,4人はいつも一緒だったのだ。
ある日,智朗と関の前に,野村というたいそうお喋りな初老の男が現れる。聞かれてもいないのに自分の青春話などを自慢げにどんどん喋り出す野村は,どうやら達朗と遠山を監視しているらしい。
それから数日後,4人とそしてなぜか野村までもが,高校時代の服装で集まることになった。最初は思い出話で盛り上がっていた5人だが,やがて十数年前,高校時代に起こった事故のことに話が及んでしまい…。
土田英生独特の軽妙で各所で笑いを誘う会話を主体に,過去に起こった出来事をめぐって人間ドラマがミステリアスに展開する。
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載
配信可能作品