
キューブ/戯伝写楽 2018
分野:演劇
上演団体:キューブ
作品名:戯伝写楽 2018
上演年:2018
作品概要:謎の浮世絵師・東洲斎写楽。たった10ヶ月の間に,154点余の作品を残し,忽然と消えた
東洲斎写楽,それは…誰?
寛政6年(1794)1月。喜多川歌麿(小西遼生)の美人大首絵が大人気の江戸。己の絵で一儲けを企む男がいた。男の名は斎藤十郎兵衛(橋本さとし)。江戸・阿波藩蜂須賀家お抱えの能役者だ。ある日,友人・与七(東山義久・栗山航/Wキャスト)と共に繰り出した江戸の盛り場で,似顔絵描きと名乗る不思議な女・おせい(中川翔子)と出会う。その筆力に計り知れない才能を直感した十郎兵衛は,おせいの絵を自分の作として版元・蔦屋重三郎(村井國夫)に持ち込んだ。
「雅号は・・・写楽だ。写すのが楽しいと書いて写楽。東の島・東洲斎,東洲斎写楽!」
寛政6年五月興行の役者絵,大判28枚が刷り上がる。
かつてない画風で「東州斎写楽」の名は瞬く間に江戸中に知れ渡り,歌麿,大田南畝(吉野圭吾),鉄蔵〈勝川春朗〉(山崎樹範)ら時の文化人が集まる吉原の宴席でもその話で盛り上がっていた。そこには,人の有り様や心の底まで描き出す写楽の絵に恐れを抱く,人気一番の花魁,浮雲(壮一帆)もいた。一方おせいは十郎兵衛が用意した仕事場で,ただただ・・・・・・絵を描いていた。そこへ現れる,蔦屋と鉄蔵,十郎兵衛と与七。
「この五人だ。五人で江戸にでっけえ写楽の絵を描こうじゃねえか」
「写楽」の名声はいよいよ高まっていく。十郎兵衛,おせい,浮雲,そして若き日の十返舎一九・与七,後に葛飾北斎・鉄藏,そして喜多川歌麿,蔦屋重三郎ら,寛政の世に生を受け激しい情念を燃やす彼らが「写楽」という激流にどう立ち向かうのか・・・・・・。
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載
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