えいぞう

一跡二跳/平面になる
分野:演劇
上演団体:一跡二跳
作品名:平面になる
上演年:1998
作品概要:舞台は全面,激しく急な斜面。それはリビングの床だ。その家に一人,また一人と家族が戻ってくる。どうやら家族はバラバラに暮らしていたらしい。集まった家族は激しく傾いたその床にテーブルや椅子を釘で打ちつけ,重力に逆らい,滑り落ちそうになるのを堪えながら,なんでもないことのように団欒の準備を始める。誰かを待っているのだ。やがて最後の家族の一人が現れる。それは友達を殴って「傷害致死」で少年院に入っていた末の息子だった。——傾斜30度という巨大な滑り台上の舞台を劇場に出現させ,急斜面上で展開する,少年犯罪を犯してしまった「家族の再生」の物語。
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載