えいぞう

Co. Ruri Mito/Matou
分野:舞踊
上演団体:Co. Ruri Mito
作品名:Matou
上演年:2021
作品概要:三東はときに「怪物的なダンサー」と称される。繊細にして強靭。細胞の一つひとつを意識的に使った完璧な身体コントロールをもちながら,絶えずそれを凌駕する熱量のエネルギーがあふれ出してくるのだ。舞踏とは違うが,三東もまた重力を自らの力として踊るタイプのダンサーである。およそ通常の生物とは作動原理が違う。まるで体内に他の生き物が何匹も巣くっているような,予想のつかない動きの連続で,目を離すことができない。
タイトルの「Matou」は,日本語の発音では様々な意味がある。「着用する」「絶えずそばに置く」「からみつく」などなど。三東自身は「人生を全う(まっとう)するために,踊り続けることを運命づけられた作品」とも言っている。たしかに2015年に初演されて以来,この作品は世界各国で上演され,数々の賞を獲得してきた。そのたびに深まり,幾度も観客を魅了してきたのである。
そこに物語はない。だが三東の身体には,どの瞬間にも止まることのないドラマが起こっているのだ。
<広報文>乗越たかお
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載
配信可能作品
クレジット:�matron2021