えいぞう

マームとジプシー/Kと真夜中のほとりで
分野:演劇
上演団体:マームとジプシー
作品名:Kと真夜中のほとりで
上演年:2011
作品概要:(パンフレットより)
「マームとジプシー的,真夜中の考察と,季節の移り変わりとは無関係に,移行していく真夜中のイメージ。で,朝は訪れるのか,どうか,っていう。」
というわけで,今回は,真夜中,という時間にだけに取り組んだ,でもしかし,果たして,この真夜中に,朝は訪れるのか。
今夜もまた,夜が明けないまま,朝を迎えることになるのだろうか。
僕は,これからも,終わることのない真夜中,を,行くのだろうか。
また,真夜中を彷徨つきながら,何かを誰かを探し回るのだろうか。
真夜中のイメージは,どんどんと角度を変えながら,移行していく。
過去の真夜中を僕は忘れる,そして新しい真夜中に,移行していく。
感触が,薄れて,ぼやける,過去の真夜中を,僕はたまに思い出す。
その過去の真夜中に,僕は僕自身の痕跡を見つけることができない。
それくらい僕は真夜中に対して無責任で,真夜中に,戸惑っている。
というわけで,今回は,真夜中,という時間にだけに取り組んだ,でもしかし,果たして,この真夜中に,朝は訪れるのか。
その,朝,とは本当に,本当の,朝,なのか。僕にはわからなくて。
だから,朝,というモノを,皆さんにも,持ち帰ってもらうとして。
というわけで,今回は,真夜中,という時間にだけに取り組んだよ。
どうぞ。
2011.10.6 藤田貴大
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載
クレジット:(撮影)飯田浩一