えいぞう
こまつ座/シャンハイムーン
分野:演劇
上演団体:こまつ座
作品名:シャンハイムーン
上演年:2010
作品概要:魯迅は,いまさら言うまでもなく,アジアを代表する世界的文学者の一人です。たとえば,1927(昭和2)年,ノーベル賞選考委員会は上海へ特使を送ってきました。その年の文学賞を受けてくれるかどうか,魯迅の胸中を打診にきたのです。さまざまな不幸な理由から,魯迅はこれを断りますが,とにかく彼はそれくらい注目されていたのです。
魯迅は,それから10年とは生きておりませんでしたが,ここに不思議なのは,彼の臨終に立ち合ったのが,彼の妻と弟のほかは,みんな日本人だったという事実です。
帝国日本を心底憎みながら,しかし日本人を心から愛した魯迅。これは魯迅とその妻と,彼の臨終に立ち合った4人の日本人のちょっと滑稽な,しかしなかなか感動的な物語です。
Japan Digital Theater Archives(JDTA)掲載