舞台芸術
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読みもの

2021.02.18
村田 沙耶香(作家)/inseparable 『変半身(かわりみ)』
舞台『変半身』を観たとき、想像のできない光景の連続に驚いた。特に最期の場面を忘れることができない。零れ落ちた言葉の反響、静寂、表情、目に見えなくても存在を感じる遠くの景色、全てが一つになって身体の奥底に流れ落ちていった。たぶん、私の人生に必要な光景だったのだと思う。痛みのある愛おしさが、何度も蘇って
夜鳴きそば 闇の将軍シリーズ「宵闇街に登る」
2023.01.06
添加一品#3 闇の将軍シリーズ「宵闇、街に登る」
今夜は何を観ましょうか。 再生ボタンを押す前に、パパッと用意します。 お馴染みの一袋の袋麺に、ひとつかそこら追加して 少しだけ特別な一杯を。 (本作はコンビニで都合のできる商品に絞って構成しております) フード・テキスト・写真:土谷朋子(citron works) 闇の将軍シリーズ「宵闇、街に登
2021.04.17
唐津絵理(愛知県芸術劇場エグゼクティブプロデューサー/Dance Base Yokohamaアーティスティックディレクター)/BATIK『ラストパイ』
舞台左前に照らし出されるスポットライト、後方の高みから微かに聴こえてくるギターのリズム、上半身裸の男性が暗闇の中から浮かび上がる。黙々と動き続けているこの男性こそ、Nosim芸術監督の金森穣である。Noismが外部委嘱した本作は、ダンスに身を捧げることを厭わない黒田育世の過酷な振付に、金森のストイッ